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9月21日 映画「アポロ13号」 [2022年 日記]

昨日今日と日中でも畑仕事が可能な暑さにまで日差しがやわらいできた。台風で飛んできた枝葉を片付け、家の周りを掃除してすっきりした。


アポロ13号
大きな目的へ向かった時に発生してしまった障害に、
大勢の人々の献身的な努力で立ち向かい、
乗り越えていく

そんなストーリーだ。

1995年制作なので今どきの映画のような派手な展開や細かい人物描写、目をみはる映像表現などはなく、どちらかと言えば地味な映画だが、クライマックスはさすがに目頭が熱くなる。

初回映画館で見た後に何かで読んだ、「宇宙船の寒さに共感できるように上映館の空調を寒く設定された」という話のとおり、映画館では途中で寒くなったように記憶している。しかし、快適性を追求しなければならない空調に、入場者に無断で演出をさせるだろうか。よくよく考えると怪しい説だ。

NASA管制室内の造りや、そこかしこでタバコを吸いまくっている職員たち。27年前の社会はそんなだったか。

「クラウドアトラス」に続いてトムハンクスものを偶然見てしまったが、どちらかと言えばこちらの普通の人間っぽい演技の方が穏やかに見ていられる。顔に模様がないだけのせいかもしれないが。

エドハリスやゲイリーシニーズあたりの俳優さんがいい味を出してくれている。近頃見かけないが時の流れなのだろうか。どこかで老け役として出ているのか。

見た後で、実際のアポロ13号の事故についての記事を読んだ。爆発の原因はひとつの部品の規格違いだったらしい。膨大な数のパーツを組み合わせて成り立つシステム、ひとつひとつが他への影響を及ぼし、あらゆるケースを考慮しなければならないシステム。気の遠くなるような英知の結集だ。

そもそもそこまでして宇宙開発を行おうとさせる原動力は直接的には金の力だろうが、国というものの方針が一番大きな原動力に違いない。国の方針は国会で決まる。
さて、まっとうな国会議員に票を投じているだろうかと考えてしまう。名前を知っている候補者だから、面白い事を言う候補者だから、はさすがにないけれど。

タグ:映画

9月14日 映画「イレイザーヘッド」 [2022年 日記]

相次いで台風が九州をめがけて到来している
けれども今年はじめが少なかったのでまだ14号と総数はこの時期にしては少なめ

イレイザーヘッド
有名だったので見てみた

これほどまでにカルト色が強いとは思わなかった
赤ちゃんの造形はハムスターなどの動物を飼ったことのある人にはより気味悪く映るだろう

ラジエータの女性が歌うシーンも、狂気を感じる歌とともにそこはかとなく気持ち悪さをもよおさせる

確かにDUNEのハルコーネン男爵に繋がるグロさだ

この映画が伝えたいものは?と考えてもいい類の映画なのか
悪夢とはまさにこんなダークなイメージ
気持ちを動かされるという意味ではかなりだった
タグ:映画

9月8日 映画「クラウドアトラス」 [2022年 日記]

今朝はかなり涼しく、バイクに乗ってて寒かった。

2012年の映画

一番の見どころは、エンドロールで流れる配役紹介の小さな動画だろう
え?この役もこの人?だとか、ああやっぱりだとか、3時間近く見てきた本編を振り返りながら楽しく驚かせてくれる
もうここまで来ると「仮装大賞」の文字がちらほら頭に浮かんでくる

ストーリーは壮大だ
時間軸では近世、近現代、未来
空間軸では南海の島、船上、ソウル、スコットランド、異星
これらのそれぞれでの出来事が比較的短いスパンで切り替わっていくので見ている方も頭の切り替えがたいへんだ
次のシーンの音だけ少し先行したり、故意に似たような映像で切り替えられている事も多く、余計に考えさせられる

たくさんの種類があるバイキングレストランで食事を終えた後の満腹感に似て、とりあえず何が一番おいしかったか思い出せない
しいて思い出すという作業をすれば、どのあたりがメインだったのかなというのが割とすぐに出てきそう

韓国系の顔やメイクの登場人物の話がいきなり展開しだしてアクションもこなす、ラブシーンもある、
これは「壮大な話」というのがテーマなのかと感じるほどだ

原作もあるようだ、果たしてこれを文字で読んだら、つまりずらっと並ぶ料理の数々をひとつひとつ味わいながら進めたらたいへんな食事になりそうだ

9月6日 映画「マグノリア」 [2022年 日記]

マグノリア
1999年、アメリカ

予想の上を行かれた展開

まあ、カエルが空から降ってくるのが予想できなかったことには何の後ろめたさも起こらないが、いくつものエピソードがどこでどうやって繋がるのか考えながら目をそらさなかった。だがしかし、だ。
これで一点で全ての話が繋がればよく構成されたもんだ、と言おう言おうと手ぐすね引いて見ていたのに
これぞサスペンスだ、と書こうと思って見ていたのに

ハラハラドキドキが3時間のうちに解決してスッキリするのが映画、それに対し、そうはハラハラしないけれど網の目のようにいろんなところが絡み合って決してスッキリさっぱりすることなく永劫に続くのが現実世界
そんなことを思いながらあと少しでスッキリするかと見ていたのに

結局、なさそうでありそうなこと、突飛なようで普通の人々の嘘まやかしの無い内面を見せてくれた愛情あふれる物語と認識させて終わるなんて

恐らくは警官の最後のセリフに凝縮されるだろう
クラウディアの一瞬のほほえみが一気に淫を、いや陰を陽に転じる
愛情のはけ口がないんだ、というのも現代に生きる我々にはある程度共感できる
弱さ、葛藤、性、夫婦の関係、親子の関係、きれいごとではない物事の数々、きわめつけにカエルか

たまにこうやって意表を突かれるから映画は面白い

当然ではあるけれど、出ている役者すべての演技力が素晴らしいからこそこうやって没入できるのだなとも思ったのはなぜだろう

すべてがひとつに繋がらなかったと思っているのは気のせいかもしれない、もう一度たどりながら見返してみたい

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9月4日 映画「ノイズ」 [2022年 日記]

8月の下旬から、朝晩の熱気が耐えられるものに落ち着いてきた。もう秋はすぐそこ

ノイズ
原題はThe Astronaut’s Wife

てっきりノイズが主題なら、マクラーレンのシーンで話題にあがっていた地球の誰かの妨害電波のせいで主人公は危機に陥ったのかと思った。考えてみればノイズは邦題なのだからそれはないはず。

さまざまな宇宙人像を見てきたが、そういう飛来のしかた、人類との接触のしかたがあったかと思った次第

地球を侵略するのに胎児を使うアイデアに驚くというよりは、開始10分から最後まで続く不穏な雰囲気が重くのしかかる

フラッシュバックでごく短時間の衝撃的ショットをはさむ手法は、そんなものとは対極の、安穏な、刺激のない日常を何十年も過ごしてきた身には少々つらくなってきた
宇宙人が夫に乗り移れるのなら、妻にもいつでも乗り移れるはず、乗り込んだ人の遺伝子に割り込めるのなら妻の遺伝子にも割り込めるはず、と考えると堕胎される危険はおかさなくてもいいだろうと思うのだが、そんな小さなことはあげつらう必要もなかろう

感電って怖いと思った

別の日に再度見返してみて重要な点を見逃していたのに気づいた
ラスト近く、夫が感電する前に、妻は足を上げて感電から免れようとしていた
妻は双子を産むつもりだったと取れる
夫を殺し、妹を殺した宇宙人は殺したい、しかし我が子は生かしたい、たとえ宇宙人の子でも

タグ:映画