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1月1日 映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 [2024年 日記]

2007年製作

若かりし頃のオカン役の女優さんが、美しすぎるわけでも演技がうますぎるわけでもなく、むしろ素人っぽささえ感じるのに、なぜか存在感がある。それが樹木希林さんの絶妙な演技につながり、2時間半の長さをあまり感じさせない。

共演の役者陣も個性的なメンツが揃っている。

前半の時代設定がもろに昭和なので、それはそれは懐かしい風景や風俗が描かれていてよかった。ボタ山と煙突の広がる炭鉱町のロングもどうやって撮ったのかわからないが、印象的なシーンだった。

母と息子の関係、息子からすればこんな世界になるだろうな、と思わせる。リリーフランキーの自伝とのこと。
妻と夫との関係、息子と父親との関係。その片隅に男と女の関係。奇をてらった表現でもなく特に大きな事件が起こるでもなく、それが見終わったあとのじんわり感につながる。別の表現をすれば、時の流れ、を感じる。

自らのひどくプライペードな過去を世間に公表するのは相当勇気がいるのではなかろうか。
タグ:映画
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