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9月6日 映画「マグノリア」 [2022年 日記]

マグノリア
1999年、アメリカ

予想の上を行かれた展開

まあ、カエルが空から降ってくるのが予想できなかったことには何の後ろめたさも起こらないが、いくつものエピソードがどこでどうやって繋がるのか考えながら目をそらさなかった。だがしかし、だ。
これで一点で全ての話が繋がればよく構成されたもんだ、と言おう言おうと手ぐすね引いて見ていたのに
これぞサスペンスだ、と書こうと思って見ていたのに

ハラハラドキドキが3時間のうちに解決してスッキリするのが映画、それに対し、そうはハラハラしないけれど網の目のようにいろんなところが絡み合って決してスッキリさっぱりすることなく永劫に続くのが現実世界
そんなことを思いながらあと少しでスッキリするかと見ていたのに

結局、なさそうでありそうなこと、突飛なようで普通の人々の嘘まやかしの無い内面を見せてくれた愛情あふれる物語と認識させて終わるなんて

恐らくは警官の最後のセリフに凝縮されるだろう
クラウディアの一瞬のほほえみが一気に淫を、いや陰を陽に転じる
愛情のはけ口がないんだ、というのも現代に生きる我々にはある程度共感できる
弱さ、葛藤、性、夫婦の関係、親子の関係、きれいごとではない物事の数々、きわめつけにカエルか

たまにこうやって意表を突かれるから映画は面白い

当然ではあるけれど、出ている役者すべての演技力が素晴らしいからこそこうやって没入できるのだなとも思ったのはなぜだろう

すべてがひとつに繋がらなかったと思っているのは気のせいかもしれない、もう一度たどりながら見返してみたい

タグ:映画
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