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8月20日 映画「キングコング」 [2022年 日記]

1933年製作

モノクロ
ストーリーはおなじみの、南の島からニューヨークエンパイアステートビルまで

最初期のこの作品では、女優がキングコングに情けを感じるくだりはない

コマ撮り撮影の技法らしいが、滑らかではないものの動きは巧みだし感情表現もしっかりしている
ラストのセリフ「美女が野獣を殺した」と、南の島から無理やり連れてきた男にしたり顔で言わせているが、あまりしっくりこない
なぜか考えてみたがそれを言うにはコングが女優にぞっこん惚れ込む必要があるし、
それを描いたとしても、島からコングを連れ出さなければ殺されることはなかったし

ただそこはあまり深く考えなくてもいい気もする
凶暴な野獣がただ一人、女優にだけは暴力をふるわないどころか身を守ってやり気配りをするという一点だけで、意外性を強調する意味でそう語らせただけかもしれない

昨今のすごく精密で作り込まれたリアリティあふれる映像で見る恐怖映画も充分に恐怖心を呼び起こすが、90年も昔のカクカクの動きの白黒映画でもかなり怖さを感じさせてくれる
リアルな怖さとは別の、イマジネーションによる恐れを呼び覚ますとでも言おうか、見るものの脳内でイメージを再生成させてくれる

原住民が作った大きな壁、ジャングルの崖や立体的な洞窟、恐竜の口を裂いて倒すなどなど


タグ:映画
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