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7月12日 映画「イージーライダー」 [2022年 日記]

テレビドラマと映画の違いはなんだろう、と思うことが時々あって、ビデオとフィルムの違いだとか、CMが入るかだとか、予算の規模だとかあるにはあるものの、線引きをする必要性にはしっくりこない。メディアがテレビか映画館かってのもあるか。

この映画を見て、あいまいではあるが新たにひとつ、映画の存在理由が加わった。

それは、製作者の明確な制作理由の存在だ。

見る人の興味や関心に入り込んでいく作り方、見る人を楽しませよう考えさせようという意図が透けて見えるテレビドラマ。
映画も多くはその傾向があるがそうではないものもある。時代を記憶しておく、人物を記録しておく、風俗を。あるいは映像で表現できることで何か新しいものを作り出す。


この映画、見るまでは暴走族のような高い位置にあるハンドルのバイクで、アメリカ大陸を陽気に駆け抜ける映画だと勝手に想像していた。

主人公が麻薬の密売仲介をする冒頭からしてあまり共感できそうなストーリーではないなと感じつつ見始め、中盤のヒッピーコミュニティーや後半のハイなイメージショットのカットの連続には画面を見続けるのもつらくなった。カット切り替えを3回すばやく往復させるシーン転換もめまいがしそうで苦しかった。ドラッグやった頭が見るものを暗示しているのかもしれない。ラストシーンに至っては怖いというか悲しいというか。

そんな訳で、陽気なバイク映画を見るつもりだったのが重くて気持ち悪い後味を残してくれた映画を見てしまったのだった。

そんな後味を残せるテレビドラマはあまりないだろう。その気持ちが直後のCMの商品に乗り移る。
タグ:映画
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