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1月9日 土地の記憶 [2023年 日記]

ずっと同じ場所に住んで育った人が、成長して後年その場所を訪れた時にどう感じるのだろう

というのも頻繁に転居していた自分にとっては、ある土地に暮らしていた時の自分の年齢層とその土地の印象が極めて密接に結びついているからだ

幼児期から小学校低学年は、辛うじて強烈な印象を持った物や雰囲気を覚えているくらいだ
小学校高学年から中学はじめまでは、実に多彩な事を覚えている、それはほとんど全てがいい思い出だ、とてもとても

友だちのこと、家族のこと、自転車で遠出したこと、花火大会、部活動、校内放送や給食、掃除の時間、半ドンの昼間の家路、遠足、、、

楽しかったことばかりだ

なぜ楽しかったことばかりなのだろう、楽しくなかったことを忘れた?
それともこどもから大人への過渡期なので、急激に広がる世界へのあふれる喜びに対して汚れや怖さを知らなかったから?
両親の庇護に甘えていたから?

中学後半からはネガティブあるいは切ない記憶が顔を出してくる、そして高校ともなるとますます抑うつされたシーンが増えてくる

それぞれの期間を自分は違う土地で過ごした
だからそれぞれの土地に立つたびにそれぞれ独立した情感を持つ

同じ場所で育った人はたくさんの想いが一つの土地のイメージに積層されて記憶されているのだろうか


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