４月６日 そろそろ走るには暑くなってきた

たっぷりと水分を含んだ重い空気を山肌にため込んで、静かな谷間に日暮れが近寄る。
夕刻を告げるチャイムが谷をこだましてくる。
雲だか霞だか水蒸気だかわからない何ものかがあたりに漂っていて、それが暗い雲と境い目なくつながる。夏の蒸し暑い夜を思い出させるような湿気。

車でなら絶対に通らないような、こんな山あいに、なんのはずみか入っていく。すると動物的な勘が一時的にでも取り戻せる。走る目的は人それぞれだが、寂しい風景好きの人も少ないはないだろう。味わうのにちょうどいいスピードだ。そりゃ車よりはるかに疲れるけどね。

19.4km、２時間６分。キロ６分半。帰りは名湯平山温泉で、やまと旅館の湯を浴びた。

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