今宵のお供は素敵な女性、ではなく気のおけない同僚、でもなくこのリモンチェッロ。

柑橘系の爽やかな酸味と苦み、それに負けない甘さが加わる。それだけだとジュースだ。そこにアルコールが加わり、さらにキンキンに冷やすと、えも言われぬ立派なお供が出来上がる。

ひと口含めば、なにも小賢しいことは言わずただ、真っ青な海とまぶしいばかりの白い家が並ぶアドリア海にひとっとびで連れて行ってくれる。いつもいつも顔を突き合わせるにはくどいが、時々つきあってもらうにはいいお相手だ。