リモンチェッロという種類のイタリアのリキュール。レモンの皮をウォッカなどのアルコールに漬けて蒸留して甘みを足して作る。買い置きしていたのを冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートで飲んでみる。

レモンの風味、甘み、そしてわりとねっとりした粘度なのは甘さのせいだろうか。30度以上の高いアルコール度数に、気を抜いて口に入れるとむせてしまう。イタリア南部やシチリア島でよく作られているという代物、行った事はないのになぜかその辺りの気候風土が脳裏に浮かんで来るような、太陽と青い海、乾いた風を感じる。

少し現実に戻れば、食後酒として愛飲されているのもうなづける。いかなるアクのある食べ物の後にでも、そのレモンの酸っぱさと甘みとアルコールで吹き飛ばしてくれるような、そんなお酒。別に食後でなくても、これと塩ピーナツさえあればもう十分幸せになれそう。

リモンチーノとも言うこのリキュール、行きつけのバーでグイッと、てシチュエーションがあるような優雅な夜があればいいね。