消臭剤のCMがテレビで幅を利かす昨今、臭うという事がさも悪い事、排除すべき事のように描かれている。しごく当然だ、売るためなのだから。

以前なら、通りを歩いてれば汚物の臭いや家畜の臭いや魚を焼く臭いにしばしば出くわしていたものだが、そんな機会も減ってきた。この変化は都市部だけかもしれないけれど、もの言う人々は田舎より都市部が多いのだから自分にとっては窮屈な社会に見えるのには変わりない。


ある日突然モクセイが香り、9月末であることにふっと気付かされた。町じゅうどこでも、空気が全部香ってる。