今日は昼頃に大風が吹いた。屋根を打つ雨脚は、あまりの勢いに跳ね返り細かいしぶきの塊となり、吹き荒れる風にのってあちらへ行ったりこちらへ行ったり目まぐるしくくるくるとその向きを変えていた。さきほどまで乾いていた地面があっという間もなく池へと姿を変え、気温が一気に下がる。

ピーマンが一本、頭でっかちで支柱も立てていなかったものが風で倒れた。開けていた窓から雨しぶきが降り込み室内を濡らす。

これぞ熊本の梅雨末期に特有な大雨だと思いながら、しばらく窓際に立ってこの様子を見ていた。

これでいいのだ。人の行為は自然の前にはなす術がない。
野菜作りを商売にしようとは微塵も思わないのも、うまくいかないところがいいのかも。