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11月25日 映画「アイガー北壁」 [2020年 日記]

アイガー北壁の難ルートを華麗に登った!というストーリーかと想像して見始めた。
なにしろ録画予約するかどうか一瞬迷った程度の見たさだったので、なにも前知識は無し。

アイガー北壁に関する映画は「アイガーサンクション」もあるが、主演がクリントイーストウッドというだけで申し訳ないがリアリティは皆無となり物語になる。この映画の登場人物は全て知らない俳優だった。

この映画の設定はナチス時代なので錯覚してしまいそうだが、作品は2010年公開。アイガーサンクションより遥かに最近の映画だ。

時代はナチスの頃、ドイツ、スイス。若者二人がアイガー北壁を爽快に、そして豪快によじる様子はすがすがしい。しかしそれは前半まで。時々入る何月何日何日目というスーパーが、この後に起こる禍々しい事を暗示しているようでヒヤリと感じる。

後続オーストリア人のペアが二人のロープを拝借したり、落石に当たって流血したりするあたりから暗雲が立ち込めてくる。あとは恐ろしいシーンの連続。
デポした荷物からアイゼンが落ちてなくなっている、遭難者の遺体を発見する、振り子トラバースしたロープをもう使わないからと抜いてしまう、手袋を落とす、ぶら下がっているハーケンが抜けそうになり自ら犠牲でロープを切る、墜落時に足を挟んで折れる、パートナー墜落の反動で頭を強打。そして吹雪の連続、ビバーク。ロープが凍る。救援隊が来てもロープが短くて目の前わずかで届かない。力を使い果たして動けない。
これでもかと続く。

重度の凍傷は皮膚が黒くなる。
大岩壁の中に、人型の黒いものがロープに下がって動かない。
見ているだけで気持ち悪くなりそうになったのはこれが実話だというからだ。



タグ:映画
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