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7月31日 映画「プラトーン」 [2020年 日記]

ベトナム戦争については、映画や本がたくさん出ていてなんとなく知っている。以前ベトナムに旅をした時には、この地でほんの数十年前まで戦争が行われていたことが微塵も感じられなかった。知識として知ってはいても、ただの観光目的で訪れた自分には負の歴史に入り込む余裕も気力も無かった。次に訪れた際に、あるいは訪れなくても資料を覗いて見て、もっと深く入り込もうとするか、どうか。

映画もたくさん作られているので、エアコンの効いた部屋のソファーで冷えたビールを飲みながら見てみる。

ストーリーは一言で言えば志願兵のベトナム戦争体験談だ。ラストシーンではこの体験を語り継ぎ、精一杯生きていく宣言を一人語りする。戦争に対する教訓としてまっとうだ。

ウィレムデフォーもチャーリーシーンもほかの役者も、戦場の様子を生々しく表現してくれている。と言っても戦場を知らない人間にとってはいかにもそうだろうなと思わせるように、の方が正確な感想だろう。なぜ戦争しているのかは全く語られていない。悪者を北ベトナムに単純にせず、人間の中にある善と悪、清と汚の葛藤に置いているところは救いがある。


タグ:映画
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