SSブログ

9月15日 熊本交通センターの終わり [2019年 日記]

熊本県民なら「交通センター」という言葉にいくらか、あるいは大きく慣れ親しんできた人が多いのではないだろうか。もうこれを聞いたり見たりすることも一気に少なくなるだろう。まず驚き、ああ建て替わるとはそういうことなんだと少々寂しく感じたのが、ひっきりなしに行き来するバスの行き先表示。ある日気がつくとどれもこれも「桜町バスターミナル」になっているではないか。「交通センター」を何十年言い慣れ、見慣れてきただろうか。

昨日14日、新しい桜町バスセンターが入る総合複合施設SAKURA MACHI クマモトがオープンしたので行ってみた。

それはそれは大勢の、おそらく熊本市民がほとんどを占めるであろう人たちでごったがえし、熊本市でこんな歩きにくい状況ってのもなかなか珍しいと思いながら、人混みは苦手なので早々に出た。

この日は熊本県内のバス・市電・電車がタダという大盤振る舞いの日ということをおそらく多くの人が知っていたんだろう、施設の賑わいに加えて市内を走るバスの乗客の多さもすごかった。乗り切れずに置き去りにされるバス待ち客はこの無料イベントのことをどう思ったのだろうか。この日は快晴、最高気温33度。有料のままでも乗りたかった人も居るに違いない。まあ、自分が無料に乗っかって出かけた乗客の一人なのだから言えるものではないがこのあたりどういう目算で企画されたイベントなのか議論された中身を知りたいところだ。

高速バスはさすがに除外だったが、快速バスは無料だったので快速あまくさ号で本渡に行き、さらにフェリーで島原に渡って、バスで移動して長洲へフェリーで戻って、という机上計画を立てたりもしていたがゆっくり起きたので中止。市内近郊を少しだけ乗るにとどまった。

29箇所もの乗降場がある大きなバスターミナルというふれこみに少々期待し過ぎていた。バスターミナルを作り変えるのは何十年かに一度の大事業のはず。構造を検討する際にはバスの乗降がいかにスムーズに、待ち合わせがいかに快適に改善できるかが最大に吟味されるべきところではないだろうか。

行ってみるとそれぞれの乗り場は狭く、並ぶ人の列で思うように歩けずストレスがたまるだけ。エスカレータ降りて直ぐに人の流れを妨げるように置かれた待合ベンチ。バスを降りてさてどちらに行けばいいのか表示を見ようとしても目に入るのはまぶしい広告看板ばかり。地名をある程度知っている市民でさえよくよく見ないと探し出せない量の行き先が書き込まれたホーム案内表示。案内ブース含め、立ち止まって見られるようなバス路線図も見当たらず。目的の乗り場に行っても行列のため発車時刻表に近づくのにも骨が折れる。開業初日で人が多いからで、落ち着いて日常的に運用され始めれば快適に使える、とはなかなか思いたくても思えない。

文句ばかり書いてしまったけど、これまで熊本地震前から何年も工事が行われてきて大きな空白地帯だったところに楽しいところができたのだからいいことだ。

nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。